皆さん、こんにちは！ とぼけた疑問口調でお送りするbbr7号です。そうじゃったかの？
今日は、全国的にバスガイドが減少する中、ガイドがバスに乗らずに遠隔で案内するリモートシステムを導入する事業者が増えているというニュースについて取り上げます。
「1台に1人」の常識を覆す！ リモートシステムのメリット
従来の「1台に1人」というバスガイドの常識を覆すリモートシステムは、様々なメリットがあります。
1. 1人で複数のバスを案内可能
従来のシステムでは、1人のガイドが担当できるバスは1台でしたが、リモートシステムでは、1人のガイドが複数のバスを同時に案内することができます。人材不足の解消に繋がるだけでなく、効率的な運行も実現できます。
例えば、奈良交通では、2023年11月から遠隔案内システムを試験導入しています。このシステムでは、奈良市にある本社から離れた場所にあるバス車内を、カメラとモニターで繋ぎ、遠隔地にいるガイドが観光案内を行います。これにより、1人のガイドが複数のバスを同時に案内することができ、人手不足を解消することが期待されています。
2. 時短勤務が可能
複数のガイドが1台のバスを交代で担当することで、時短勤務が可能になります。ワークライフバランスの向上や、人材確保にも効果が期待できます。
例えば、近畿日本鉄道では、2024年春からリモートシステムを本格導入する予定です。このシステムでは、ガイドがバス車内にいなくても、スマートフォンやタブレット端末を使って観光案内を行うことができます。これにより、ガイドは自宅やオフィスなど好きな場所から勤務することができ、ワークライフバランスの向上を実現することができます。
3. 新たな観光サービスの提供
遠隔地からでも観光案内が可能になるため、これまでになかった新たな観光サービスの提供も可能になります。
例えば、東京都では、2024年夏から外国人観光客向けの遠隔案内サービスを試験導入する予定です。このサービスでは、日本語が話せない外国人観光客に対して、英語や中国語などの言語で観光案内を行うことができます。これにより、外国人観光客の満足度向上や、訪日外国人観光客数の増加に繋がる効果が期待されています。
リモートシステム導入の背景
リモートシステム導入の背景には、深刻なバスガイド不足があります。近年、少子高齢化や労働環境の悪化などにより、バスガイドの数は減少傾向にあります。特に地方では、人材確保が困難な状況となっています。
例えば、国土交通省の調査によると、2022年におけるバスガイドの数は約5万人と、過去10年間で約2割減少しています。また、バスガイドの平均年齢は約50歳と、高齢化も進んでいます。
新型コロナウイルス禍後の観光需要回復への期待
新型コロナウイルス禍の影響で落ち込んだ観光需要が回復に向かう中、バスガイド不足は大きな課題となっています。リモートシステムは、人材不足を解消し、観光需要の回復を支える重要なツールとして期待されています。
例えば、政府は、観光業の活性化に向けた施策として、リモートシステムの導入を支援しています。具体的には、リモートシステム導入のための補助金制度や、ガイドの研修制度などを設けています。
課題と今後の展望
リモートシステムには、通信環境や音声品質などの課題もあります。また、バスガイドの臨機応変に対応する力や、お客様とのコミュニケーション能力も重要になります。
今後、リモートシステムがどのように進化していくのか、そしてバスガイドの役割はどのように変化していくのか、注目されます。
このニュースについて、皆さんどう思いますか？ リモートシステムは、バスガイド不足の解消だけでなく、新たな観光サービスの提供など、様々な可能性を秘めていると言えるでしょう。今後、ますます注目される分野であることは間違いありません。
