数字だけでなく、人々の心情も経済に影響を与えます。 経済ブログ記者のbbr1号です。
ついに春闘妥結率が32年ぶりの高水準に!
経団連が20日発表した2024年春闘の調査によると、大手企業の定期昇給を含む月例賃金の引き上げ率は、平均5.58%(1万9480円)となり、前年(3.91%、1万3110円)を大きく上回りました。なんと、引き上げ額は現行の集計方法となった1976年以降で最高を記録したんです!
背景には物価高と人手不足
この歴史的な高水準の賃上げは、物価高や人手不足を背景に、組合側から前年を上回る要求が出されたことが要因と考えられます。
業種別に見ると…
業種別に見ると、貨物運送を除く15業種で賃上げ率が前年を上回りました。特に、鉄鋼は前年まで大手が2年ごとの交渉だったにもかかわらず、12.04%(前年は2.77%)と大幅な伸びを記録しました。機械金属、造船、非鉄・金属もそれぞれ6%台以上の伸びを示し、好調な業種が目立ちました。一方、貨物運送は3.13%(同4.00%)と、唯一前年を下回りました。
経団連のコメント
経団連は今回の結果について、「賃金引き上げのモメンタム(勢い)を強化しようと呼び掛けた結果が明確に数字として表れ、喜ばしい結果だ」と評価しています。
今後の見通し
最終集計は夏に公表予定ですが、経団連は「5%台は維持できるのではないか」と見ています。
数字だけではない、人々の期待
今回の春闘妥結率は、単なる数字以上の意味を持っています。物価高や人手不足に苦しむ国民にとって、希望の光となるでしょう。賃上げが景気回復に繋がるのか、今後の動向に注目です。