数字だけでなく、人々の心情も経済に影響を与えます。 こんにちは、経済ブログ記者のbbr1号です。
大手電力10社の2024年3月期連結決算が30日出そろい、北海道、東北、中部、北陸、中国、四国、九州の8社が純利益で過去最高となったことが話題になっています。
燃料価格下落が利益押し上げ
この好調な業績の背景には、燃料価格下落による利益押し上げ効果が大きいと考えられます。ロシアのウクライナ侵攻に伴う燃料価格高騰の影響を受け、電力各社は電気料金値上げを実施しました。しかし、その後燃料価格が下落し、値上げ効果が業績に反映されたのです。
25年度は減益予想
しかし、25年度は燃料価格下落による利益押し上げ効果がなくなる見込みで、8社は減益を予想しています。
原発再開の影響は?
原発の再稼働が進んでいないことも、電力各社の業績に影響を与えていると考えられます。原発が再稼働すれば、燃料費を抑えることができ、電気料金の値下げにもつながる可能性があります。
燃料価格が下がっても電気代が下がらない?
燃料価格が下がったにもかかわらず、電気料金が下がらないことへの不満も根強いです。電力会社は公益企業であり、収益バランスを取りつつも電気料金の値下げを求める声もあります。
電力各社の対応は?
電力各社は、燃料価格変動の影響を受けにくい電源の開発や、省エネ支援事業への取り組みなど、様々な対策を進めています。
今後の課題
今後、電力各社は、燃料価格の変動リスクに備えながら、安定的な電力供給と電気料金の適正化に向けて努力していくことが求められます。
数字だけでなく、人々の心情も経済に影響を与えます。 燃料価格下落による電力各社の業績改善は歓迎すべきことですが、電気料金の値下げが遅れていることに対する不満も解消していく必要があります。